ヤマダ電機将棋教室
ヤマダ電機の各店舗で、将棋初心者の小中学生を対象にしたアマ指導員による教室が開催されているそうですが、
日本将棋連盟の公式ホームページで調べた所、不可解な点がございました。
1・何故、電化製品店であるヤマダ電機で将棋教室をやるのか。企業のコンセプトと異なる業務に手を広げすぎだと思います。
2・アマの指導員の中に、プロ将棋棋士である「熊坂学先生」がいらっしゃいますが、熊坂五段のようなバリバリの現役プロの先生が何故このような仕事を請けているのでしょうか。
3・そもそも、(熊坂先生に限らず)プロ将棋棋士の先生にとって、アマ4級程度の私にでもできるであろう、初心者指導を請けることは、プライドが許せるのでしょうか。
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熊坂5段は規定による退会まで秒読み段階です。
実力もトップアマくらいと言われています。
ですから、そのようなアルバイトがあるだけでもありがたいはずです。
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>何故、電化製品店であるヤマダ電機で将棋教室をやるのか。
そもそもヤマダ電機が、将棋と関わり始めたのは、今年の正月に開催された「上州将棋祭り」。
これが契機で、8月に「こども将棋大会」が開催されると同じような時期に全国の将棋教室開設。
ここ
http://jyoushu-shogi.com/greeting.html
で社長さんが、「CSRの一環として文化面でも地域貢献を果したい」と仰っているのが表の趣旨。
(確か、社長さんの趣味の一つが将棋だという記事を読んだ覚えが....)
また「人の集まるところ、金も集まる」と言う法則で、本業にも相乗効果があるとの判断かと。
エコポイント祭りの後、一部地域の店舗を除き、家電量販店の売り場は、閑散。
事実、私の住む地方都市の「○oクカメラ」では1フロア丸々閉鎖状態。
ヤマダ電機も店舗によっては、同じような状況なのでは?
遊休フロアを上手く利用して集客、の考えもあるのかもしれません。
>現役プロの先生が何故このような仕事を請けているのでしょうか。
フリークラスの棋士に限らず、若手のプロがこども教室の講師をやるのは、今に始まったことではありません。
将棋会館の教室はずっと前からプロ棋士が講師です。
数年前栄光ゼミナールを介して、フランチャイズ展開した教室にも、若手・女流のプロ棋士の名前があるところがあります。
(http://dojo.shogi.or.jp/s_bunkou/index_jiyuugaoka.html)
今年の春、連盟の組織が大きく変わった(公益法人になった)時、米長会長が「普及に尽力した棋士にも、厚く評価する」というような趣旨発言されて待遇も良くなったものと推察されます。
>アマ4級程度の私にでもできるであろう、
私も経験がありますが、4級の腕前で小学生相手に教室を開くのは無理です。
集まる生徒の棋力はバラバラ。小学生なのでなかなか言うことを聞かない。これを上手く纏めるには相当の労力が必要です。
最低、三段の棋力と八段くらいの忍耐力・情熱が必要。
質問者さんが、小学校の教師だとべつなのかも知れませんが...。
>初心者指導を請けることは、プライドが許せるのでしょうか。
谷川さん・羽生さん・森内さん・佐藤さん・渡辺さんなどトッププロが、普及に熱心・必要性を痛感しいているのは、折々の発言・活動で解ります。トッププロが動いているのに下位者が拒否する理由は見当たりません。
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1.ヤマダ電機のHPを見ますと、CSR(企業の社会的責任)倫理綱領なるものがあり、そこには「地域社会への貢献」がうたわれています。まあ、表と裏の理由はさておくとして、今回の将棋教室はこの綱領に基づいて開催されているわけですから、その意味では特に矛盾しませんね。
2.ご存知だと思いますが、熊坂五段はフリークラスの所属棋士です。フリークラスの棋士がアマチュアへの指導・普及の仕事を嫌がるようなら連盟を去るべきかと。
3.誰でも最初は初心・初級者です。その層への普及活動を怠れば、業界に未来はないと思いますよ。
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